人の体内では、以下の3種類の代謝が行われています
①基礎代謝(全体の70%)
心臓を動かしたり、呼吸を繰り返したりなど、“生命活動を行う上で、最低限必要となるエネルギー”のこと
②活動代謝(全体の20%)
“日常生活の動作”や“運動”をすることにより消費するエネルギーのこと
③食事誘発性熱産生(全体の10%)
“食べたものを消化する”ために使われるエネルギーのこと
食事をした後に身体が暖かくなるのは食事誘発性熱産生が起きているためです

基礎代謝とは
人が生きて行くために必要な最低限のエネルギーのことをいいます
基礎代謝(BM=Basal Metabolism)とは横臥位(上向きで横になった状態)で肉体的・精神的に安静であり、睡眠することなく、腕や脚などを動かさずに24時間で消費するエネルギー量のことをいいます
この状態でも心臓はもちろん、体温を維持するためなどに筋肉や臓器が活動しているため、エネルギーを消費します。このエネルギー量が基礎代謝量となります
基礎代謝量の計算にはいろんな計算方法が出ています
以下例を出します
・体脂肪率が分からない場合
ハリス・ベネディクト(日本人向け簡易版)
男性:(14.1×体重)+620 、女性:(10.8×体重)+620
・体脂肪率が分かる場合
国立スポーツ科学センター 除脂肪体重x(男性:28.5、女性27.5)
他、こちらを参照してください
BMR(基礎代謝量)計算ツール (fukla-health.com)
計算方法により結構数値が変わってきます
例えば、
男性(M) 60才 体重65kg 身長167cm 体脂肪率13.0%の場合
女性(F) 30才 体重55kg 身長158cm 体脂肪率30.0%の場合
で計算すると以下の表のようになります
計算方法 | M (kcal) | F (kcal) |
国立スポーツ科学センター | 1612 | 1097 |
厚生労働省 | 1398 | 1227 |
ハリス・ベネディクト | 1391 | 1333 |
ハリス・ベネディクト(日本人向け簡易版) | 1537 | 1214 |
国立健康・栄養研究所 | 1381 | 1184 |
Schofield | 1348 | 1291 |
FAO/WHO/UNU | 1384 | 1382 |
同じ性別・年齢・体重・身長の人でも体脂肪率が違うと基礎代謝量は変わってくるので、
計算式に体脂肪率(除脂肪体重)が加味される「国立スポーツ科学センター」のものが信頼できそうな気がします
(個人的感想です)
一つの参考にして減量・増量などにご活用ください