ランニング中の呼吸の感覚について理解する
1分間に呼吸する空気の合計量は、1回ごとの呼吸の量と毎分呼吸数で決まる。
呼吸頻度はたいていストライド頻度(ピッチ)とリズムが合っている。
さほどハードな走りをしていないときは、3歩で吸いこみ、3歩で吐き出している。
(これを3-3リズムということにする)
しかし強度が少し上がると、呼吸頻度を増やすため2歩で吸って2歩で吐くリズムになる(2-2リズム)。
ベテランランナーはほとんどが2-2リズムで呼吸している。
練習でもレースでもこの2-2リズムで呼吸するよう強く勧める。少なくとも中距離レースの最初の3分の2は、このリズムがいい。
閾値ランニング、インターバル、レペティション、そしてイージーランニングでも、快適な2-2リズムで走った方がいい。そうすれば、それが当たり前になる。
2-1リズムで走れば1分間に取り込める空気の量はおそらく最大になる。しかし、5kmレースや10kmレースのフィニッシュ前のように激しく走る場面でも無ければ、このリズムで走る必要はほとんどない。
レースの最初の3分2を2-2リズムで、残りの3分の1を2-1あるいは1-2リズムで走ってみる。2-2リズムで最初の3分の2がもたなければ、入りのペースが早すぎ。
閾値ペースで走っているときに、2-2リズムではなく2-1リズムか1-2リズムになっているときは強度が高すぎる、ということである。
呼吸リズムによってトレーニング中・レース中の強度を判断する方法がわかっていると便利である。
